ジュンのヨガへの旅路は成長と自己発見の過程において決定的に重要な意味を持っている。10年前、彼女は合気道とテコンドーで黒帯を持ち、柔道や剣道も練習している70キロのおてんば娘だった。武道の道にそもそも入った理由は海外への一人旅が安全であることを母親に説得するためであり、19歳の時に韓国を発ってニューヨークシティへと旅立った。
ニューヨークで働き生活をした末、英語力にもっと力を入れる必要があると考え、22歳の時にイギリスへ7ヶ月程留学する。ロンドンでは西洋文化を吸収し、社会的に意識を高め、活動的になり、欧州を共に旅する国際的な友達にも多く出会った。彼女の旅は更に、東南アジア、カナダ、日本へとジュンを導いた。
6年前、大学生として韓国に戻ったジュンは、ヨガを単なる運動ではなくライフスタイルであらせている基本を知らずして、ヨガを教え、ヨガとの「身体的」な関係を始めた。人気あるスタジオ・インストラクターとして評判になりつつも、アサナの表層的な側面のみを教えることに飽き飽きし始めた。生徒に対して嘘をついているような気持ちになり、大学院でダンスセラピーを勉強することにした。それでも人生に意味を感じることができず、涙している自分に気がつく。
それが大きな転換期となる。2007年10月、ジュンは自分を探し求め日本を訪れ、ヨガジャヤに巡り会う。この経験はジュンを本当のヨガプラクティスに接触させ、週5日クラスを受け、ワークショップに参加し、最終的にはヨガジャヤ・インターナショナル・ティーチャートレーニングを修了した。ヨガジャヤ認定講師(YJAT)とヨガアライアンスに登録された認定ヨガ講師(RYT)となるまでに至る。人生において始めて喜び、悲しみ、恐れ、といった自身の深い感情を経験し、自分自身と同時にヨガジャヤで出会った全ての人々と深い繋がりを感じる。ヨガジャヤのティーチングスタッフに仲間入りすることで、彼女のコミュニケーションと自由の経験はさらに深まっている。
ヨガに深く身をおきつつも、ジュンはタイマッサージや妊婦に特化したヨガなどをプラクティスすることでバランスを保っている。同時に身体とその操作について、ダンスや他の動き、ヒーリングヨガ、マッサージ、中国太極拳、ビクラム(ホットヨガ)を通して学び続けたいと思っている。
ジュンはソウル女子大学を児童学と思春期学という二つの専攻で卒業。チャレンジングな社会教育環境にいる人々を支える形でカウンセラーとしての経験もある。