東京生まれ。都会の中心で生まれ育ち、幼い頃は近所の神社やプールなど少ない遊び場の中で友人と過ごす一方、実家の経営する商店の手伝いを通して近所のコミュニテイや大人社会に身を置くことも多かった。
学生時代はブラスバンド部に所属し、高校時代には趣味の音楽や映画から刺激を受け、人権問題に興味を持ちAmnesty Internationalの活動に参加する機会を持つ。高校卒業後に映画の勉強を目指し渡米、ニューヨーク州立大学へ留学。そこで興味の対象が写真へと移行し、Fine Artを専攻。写真や版画を中心とし、スタジオ制作活動での集中や創造力を膨らませ作品に反映する過程を楽しむ。
大学卒業後、帰国し子供向けのポートレートスタジオや写真関係の美術館で勤務。美術館開催のワークショップのスタッフとして教育普及活動に携わる。その後、職を変えながら、日本語教師養成講座450時間修了。同時期に旅に出ることが多くなる。
旅をしているときは特に「謙虚であること」と「人からの優しさを次の人につなげていくこと」を心に留めている。そうした意識で旅をしているうちに、ものの見方や考え方に大きな変化が生まれつつあることを感じた。特に旅先で自然の中に身を置いたり、オルタナティブなライフスタイルを送る人々と出会ったりした事は、自分で知らぬ間に作り上げていた決まりや制限から自身を解放する助けになった。
精神的に不安定な時期に友人から勧めで、2003年タイの僧院で10日間の瞑想リトリートに参加する。初めての体験でうまくいかなかったことに苛立ちや落胆を感じたが、その後じわじわとリトリートでの経験が日々の生活に合致してくる感覚を得る。
2007年に再度同じリトリートに参加。その際に早朝のヨガの時間で感じた心身ともに穏やかでブレのない感覚と集中に、今まで欠けていた何かを感じる。それまで数回、ヨガのアーサナの体験はあったが一時的なものだった。しかし、このときはヨガが自然に自分の中に入ってきた感覚があり、きっと今自分が必要としているものだと信じ、ヨガのプラクティスを始める。
タイ北部の都市チェンマイのヨガスタジオに2ヶ月ほど通い、一から指導を受けた後、日本でヨガジャヤへ通い始め、ハタヨガを中心にクラスやワークショップでアーサナや呼吸法・瞑想法について知識を深める。エミール・ウェンデル、サイモン・ボルグ・オリビエ、クライブ・シェリダン、グレン・セレソリなどのワークショップにも参加。ヨガを始めてから身体への興味を持ち、タイ・チェンマイにおいてタイ古式マッサージNuad Bo-Rarnのコースを取る。
ヨガから得るものを分かち合うべくヨガジャヤ200時間インターナショナル・ティーチャートレーニングを修了し、インターナショナル・ヨガアライアンスに登録された公認RYT(認定ヨガ講師)となる。
ヨガがもたらしてくれる変化と、結果に至るまでの経過に日々向き合いながら、その体験を仲間とシェアしていきたいと思っている。