ベルギーで生まれたフィリップは、世界の不思議に魅了され、数学と物理に興味をもった子供として幼少期を過ごした。量子物理学で議論されるアイデア –我々は物質とエネルギーから構成されており、宇宙における我々の位置づけは決して確かなものではないというもの- は特に魅力的に思えた 。
競技スキー選手として、異なった、より物理的な次元の空間における身体に意識的になり、トレーニングの中で呼吸テクニックを取り入れたが、後にヨガとの関連においてこれが再登場することになった。
工学科とMBAを修了後、フィリップはIBMでソフトウェア開発者として勤務した。ハイテク産業での彼のキャリアは、いくつかの異なる企業での様々な責任ある仕事に関わるとともに急速に向上していった。仕事でのそれぞれの変化に先立って、フィリップは長い旅に出ることを選んだ。多くの時間をアジアで過ごし、そこでヨガの哲学や感性にますます触れることになった。
企業における彼のキャリアは、90年代初めにはシスコシステムズのヨーロッパ・中東・アフリカ部門の代表取締役にまで達した。その会社の素晴らしい成長を経験し、急速に移り変わる環境における、非常に大きな企業体を管理するという体験を手に入れた。フィリップは、仕事として掲げていた目標に達した知識とともに、そして、人生の異なる側面を追求することを願いながら企業世界から出ることで90年代を締めくくった。多くの旅、写真、ダイビング、宝探し、そして父親であることが、フィリップの新しい章の一部となった。
ヨガへの旅路の始まりが、企業でのキャリアの終焉と同時に起きることになった。定期的なプラクティスを始め、多いに楽しんだボディワークの系統だった構造に再び繋がりを持った。以降、ヨガは家のような心地よい場所となり、2009年にはケープタウンでジム・ハリントンによるヨガアライアンス認定のティーチャートレーニングを修了した。現在はパートナーであるジェシカとともにヨガを教えている。