茨城県出身、コピーライターなどの仕事を経て、20代前半よりベースプレーヤーとして、いくつかのインディーズ系ロックバンドで活躍。音楽を通した経験は非常に奥深く、音楽によって自身の可能性をはっきりと理解した。ミュージシャンとして駆け出しの頃の体験は、自分の持っている創造エネルギーを音楽の世界以外でも育みたいと思わせた。以来健康管理の必要性を感じ、自分に見合ったすべを模索するようになり、やがてヨガに出会う。
最初にヨガを知ったのは、幼い頃両親の家にあった本で、その次は20代半ばの頃受けたジムのヨガクラス。しかしそれはあくまでも、ヨガはジムが提供しているその他のエクササイズプログラムとなんら変わらないものである、との印象しか与えなかった。
その後アメリカを訪れた際、ネイティブアメリカン(インディアン)のセレモニーであるサンダンス(天と地に犠牲と献身を捧げる儀式でダンサーは断食をしながら4日間踊り続ける)に参加。儀式における祈りのパワーに深い感銘を受け、マインド、ボディ、スピリットの統一に目覚める。結果的にそこで再び、ヨガという言葉が直感として浮上する。それを機に、東京に戻ってシバナンダヨガやフリースタイルのハタヨガを本格的に学び始める。その後、アメリカNY州ウッドボーンにあるシバナンダアシュラムにてティーチャートレーニングを修了。さらにインドケララ州にて同アドヴァンスティーチャートレーニングを終え、アーチャリヤとなる。
ヨガと音楽に注ぐ情熱を織り交ぜながら、現在ジャズ・フュージョンや即興の勉強に励んでいる。オフは多くの時間を自然の中で過ごしながら、そのシンプルさ、美しさに魅了されている。
常に瞑想や哲学、プラナヤーマ、アーサナから多大なインスピレーションを得、クラスでは肉体的修練における深く穏やかな瞑想的な部分を強調して生徒を平和なマインドとバランスへと導く。また、ミュージシャンとしての経験をバジャン(神への讃歌を歌い捧げること)につなげ、ハタヨガとは違った魂の表現も追求している。ヨガとは献身であり、祈りそのものであると考え、その経験を分かちあうことによって、幸せで満ち足りたライフスタイルを促せたら、と願っている。