ヨガとの出会いは、カリフォルニア旅行中に集会所で行われるヨガに参加したこと。心身的アプローチにより、肉体的な可能性を広げられるというその神秘的要素に大変魅了され、これが自分のヨガの原点となる。
世の中は全て物質でできているとの思いから、物の成り立ちについて探求するべく慶應義塾大学にて化学を学んだ。更に,微細で目に見えない力に興味が広がり同大学院にて研究を行い、発表の場は学会や国際的学会誌掲載にも及ぶ。
探求欲は、化学のみなならず自分自身にも向けられる。ただ自分を自分自身としてのみ認識し、そして見つめるために、単身でインド、ネパール、ラオスなどを旅する。以前の環境から自分を離すことを目的としていたが、その効果は長くは続かず、日本に戻る度に日常生活の雑音に囲まれている自分に気づく。
大学院卒業後は大手企業でエンジニアとして勤務。作業着にヘルメット、油まみれになりながらエネルギッシュな日々を過ごすが、自分の探求意識は留まることを知らず、ヨガの道をさらに進み、プラクティスを深めていく。人生とヨガとの結びつきに大きな壁を感じていた頃、幸運にもヨガジャヤ・インターナショナル・ティーチャートレーニングに出会う。そこで、マインドや身体を超越する、深くスピリチュアルなヨガの側面を追求することに再び全力を傾ける。これまで自分を縛り、制限していた多くのものに気付き、自分を覆う幾重もの皮が一つ一つ剥れていく。そして自分を取り巻く世界の色が、刻々と変化するのとともに、周りの人々への深い愛情が自分に芽生えているのを感じる。自分がかつて、旅をすることで得ようとしていたもの、それ以上のものがヨガを通して得られるという人生の大きな気付きを体感することになる。
昌恵はヨガジャヤ・インターナショナル・ティーチャートレーニングを修了。ヨガジャヤ認定講師(YJAT)とヨガアライアンスに登録された認定ヨガ講師(RYT)である。生きる中で気付かぬうちについている幾つもの見えない鎖、自分を縛り制限するものを一つ一つ解き、多くの人々の心に深い愛情と平和・自由をもたらすことに情熱を持っている。また、ヨガを深めていく一方で、体・心を作るものとして食への興味から、野菜レストランへの勤務経験を経て、現在では料理教室の講師も経験するなど、食の観点からも学びを続けている。