Śvottānāsana- 知られている最古のドッグポーズ
「犬のポーズ(ドッグポーズ)」について、(現時点において)分かっている最も初期の記述は、 18世紀のヨガ文献Haṭhābhyāsapaddhatiに記載されているŚvottānāsana (上向きの犬のポーズ)です。
Śvottānāsana
体を屍のように置き、膝を合わせヘソへと引き入れ、首を手でしっかり握り、 yoginは足を回転する。これが上に回転したドッグ[のポーズ]です。
ジェイソン・バーチ訳 (2015)
ここに見られるイメージは、19世紀にマイソール宮殿の王室によって書かれた要約本 Śrītattvanidhiに芸術的な描写として描かれているものです。この「犬のポーズ」のバージョンは、現代ヨガポーズとして今日練習されているバージョンには似ていません。
手書き原稿の長期に渡る実地調査のため、2003年、2009年、2013年に、私たちはインドとネパールで12都市、24箇所の図書館を訪れました。そこで、うれしいことに、( M. L. Gharote of the Lonavla Yoga Instituteの出版物で挙げられていた)未発表の手書き原稿Haṭhābhyāsapaddhatiを含む、多くの興味深いヨガの作品を調査することができました。
多くの理由において、Haṭhābhyāsapaddhatiは、エキサイティングな発見となりました。そのような理由の一つとしては、これが、近代以前の原稿の中で保たれてきた唯一の連続的なアーサナの一連の型を文書として記録しているところにあります。その多くが動物の動きに基づいた112個のアーサナが、この「Haṭhayogaの練習マニュアル」で説明されています。 これは、複雑で且つ座位以外のアーサナの実践が、英国のインド進出以前に存在したことを示す重要な証明文書です。これらのアーサナの多くが、現代のヨガ練習者には未知のままとなっています。
ジャクリーン・ハーグリーヴス と ジェイソン・バーチ は、YogaJayaで今後開催するワークショップで、より身近なアーサナのいくつかを使い、途切れてしまったシーケンスを指導し、 Haṭhābhyāsapaddhatiの歴史的意義に関する、その他の興味深い洞察について議論する予定です。
Article First published on 20th July 2015