
ジェイソン・バーチ&ジャクリーン・ハーグリーヴス: イマージョン、レクチャー&ワークショップ 2013年
早朝イマージョン
7月22-26日, 06:30-08:00 & 08:30-10:00
クリヤ、プラナヤマ、瞑想法
ジェイソン・バーチ
7月22-26日, 06:30-08:00
呼吸法や瞑想法などの微細なプラクティスの下準備として、まずはポーズ(アサナ)から始めなければならないと一般的には言われています。ですがポーズのプラクティスを開始する前、朝一番に呼吸法や瞑想法で一日を始めることで多くを得ることができるのです。第一に、呼吸の練習は身体に活力をもたらし緊張を軽減するため、ポーズが練習しやすくなるのです。そして瞑想は感度、精神的集中、内観状態をつくりあげ、ポーズの練習が安全で効果的になるのです。実のところ、瞑想的集中に欠けていれば、ポーズの練習は粗雑な運動の形態にすぎないのです。このイマージョンではポーズの練習の前、朝一番に瞑想、プラナヤマ(呼吸法)、クリヤ(浄化のプラクティス)を練習する最適な方法を見ていきます。
マインドフルな動き(アサナ/ムドラ)と深いリラグゼーション
ジャクリーン・ハーグリーヴス
7月22-26日, 08:30-10:00
朝のポーズの練習(アサナ)をマインドフルな動きと呼吸に重きをあてながら行っていきます。内なる感覚に注意深く聞き耳をたてることで、直感的な反応に対する敬意を育んでいきます。背骨を前、後ろ、ねじり、側面、けん引、逆さ、と可動域最大限に動かすことで、最小限の動きと努力で活力を(消耗させるのでなく)高める方法を学んでいきます。定期的かつ安定した形で身体を逆さにすることは、呼吸が微かになり、身体が温かく柔らかになり、マインドが明晰で静かになるなど、平穏な状態をもたらすヨガにおける最もパワフルなメカニズムなのです。すべての瞬間を最大限につかみ取ることが出来るように!
熟練プラクティショナー&指導者イマージョン
『気づきをもって導く』
7月22-25日, 13:45-16:45
ヨガをすること vs ヨガであること
ジャクリーン・ハーグリーヴス
7月22日, 13:45-16:45
この世を知る別の方法をヨガはもたらします。プラクティスをとおし、特定のポーズを達成しようと奮闘することや、自身を他者(や他者の能力)と比較することは、精神的障害を誇張するだけで、不満で不幸、時には不安にさえしてしまうことに気がつき始めるのです。これに対し、自然に表れる「いまこの瞬間」に重きをおき、その深みを身体の感覚をとおして感じることは、精神的動揺を解消し、気楽で満たされた感覚をもたらしてくれるのです。このモジュールでは、手厳しい批判者から、探求的で経験に基づくヨギへとモノの見方がシフトする、ヨガの練習と指導方法をみていきます。ポジティブな気分とウェルビーングが毎日の人生経験での意識を高めることと直接的に関連し、思考や感情を批判せず受け入れることでネガティブな気分が減っていく、などといった現代の科学的調査を考慮に入れていきます。ヨガを「する」ことから、ヨガで「ある」ことへのシフトが、喜びとウェルビーングをもたらすということについて議論します。
プラナヤマをどう練習し指導するか
ジェイソン・バーチ
7月23日, 13:45-16:45
初心者にプラナヤマを特にクラス環境において教えることは極めて難しいため、今日のヨガのスタイルの多くはポーズ(アサナ)にものすごく重きをおいています。また、プラナヤマの練習はポーズほど身近ではなく、基礎を習得するために十分なプラナヤマの練習を多くの先生が続けないため、自信をもってクラスで指導できないのです。
このクラスでは安全に初心者にも指導可能なプラナヤマ(サットカルマ)の準備となる練習をみていきます。同時に、ポーズや瞑想の練習を深めバランスさせるため、先生がどうプラナヤマの練習を育みうるかをみていきます。
バハヴァナの力
ジャクリーン・ハーグリーヴス
7月24日, 13:45-16:45
パタンジャリのヨガスートラ(1.33)は、親しみやすさ、思いやり、喜び、平穏、の感情(バハヴァナ)を育むことで、マインドを落ち着かせる助けになると言っています。我々は瞑想のプラクティスにおいて、怒り、対立心、苦しみ、悲しみ、などといった、なかなか消えない気持ちをもたらす出来事に邪魔されたり落ち着かない気分になったりすることの方が珍しくないでしょう。これらはヨガの障害なのです。
今日の調査では、愛情溢れる優しさに重きをおく瞑想は孤立感を減らし、ポジティブな感情と目的意識を高めることが、たったの9週間で可能であることが立証されています。「融合」(真の意味でのヨガ)を体験しようと試みることで、より明晰なマインドと深い瞑想を体験するために、毎日のヨガのプラクティスと指導において、これらのバハヴァナを育む方法をみていきます。
ヨガ指導において、ヨガの伝統について語る方法
ジェイソン・バーチ
7月25日, 13:45-16:45
ヨガの便益について、やや野心的な主張をするヨガの先生や文献があったりします。「伝統によると、」や「古典ヨガ文献によると、」といった言葉で始まる発言に対し、生徒は意識を持ち続ける必要があります。このような発言との関係で尋ねるべき最も重要なのは、どの伝統が引用されているのか、そしてそれが教えられているヨガと直接的に関係しあっているのか、ということです。このモジュールではパタンジャラとハタヨガにおいて語られているヨガの便益、特に現代ヨガを練習している生徒に最も適した形で身体的精神的な便益を伝えるかについてみていきます。
ジェイソン・バーチとの哲学レクチャー
7月22 & 24日, 18:45-20:45
ハタヨガの意味と本質
7月22日, 18:45-20:45
インドから来るヨガの今日のスタイルはほとんどハタヨガ(力強いヨガ)から派生するのですが、あなたは力強いヨガを練習していますか?「ハタ」ヨガとはどういう意味なのでしょうか?そして何故これほど長く何世紀も存続し、これほど多く様々な人々によって練習されてきたのでしょうか?このレクチャーでは、インドの他のヨガより優位性をもつことを可能にした、真のハタヨガの鬼才を明らかにしていきます。
現代 vs 古典ヨガ:正真正銘のヨガは存在するのか?
7月24日, 18:45-20:45
ヨガが世界的に商業化されることで、信憑性という観点から大きなジレンマに直面するのです。ヨガの先生がすべてをでっち上げているのではないかと思ったことはありませんか?本物のヨガを学ぶためにインドに行く必要があるのか、そしてそうならば、どのインド人のグルが教えているのか?長くにわたるヨガの進化と最近の復興は、何が本物で何がそうでないかの見極めを難しくしています。幅広いヨガの歴史を背景に、過去50年の変化をみていくことで、もしかすると歴史は繰り返されていて、信憑性の答えは別のところにあるのかもしれないことに気がつくでしょう。
週末ワークショップ
7月27 & 28日, 08:00-10:30
マインドフルに動き、深く感じる:この瞬間におけるヨガ
ジャクリーン・ハーグリーヴス
7月27日, 08:00-10:30
このワークショップでは、地に着いた足の裏を感じ、皮膚に触れる大気の温度を模索し、この瞬間における生命の直接性を満喫します!「批判的」なマインドを「探求的」なマインドにすり替えることで、マインドフルな動きを用いることで、子供のように物事に驚く気持ちで身体を模索することが可能となり、身体的緊張を軽減させ活力を高めることができるのです。これは身体への意識を育み、深い落ち着きと安らかさをもたらすという驚くべき効果があるのです。ストレスの有害な影響、そしてそれが生きるという貴重な体験から分離孤立された気持ちにさせ、過剰な反すうをもたらすということをみていきます。
絶対不可欠なハタヨガ
ジェイソン・バーチ
7月28日, 08:00-10:30
このワークショップでは、ハタヨガの練習における本質的要素をみていきます。異なるヨガのスタイルと数多くの練習が存在するものの、身体的ヨガを効果的にするいくつかの基礎があるのです。フィットネス業界の言葉遣いがヨガをむしばみ、ポーズの練習を「ストレッチ」と「強化」の運動に薄めていますが、もしかすると単なる「ワークアウト」を求めている人にとってはこれで十分なのかもしれません。今日の運動がこれらのポーズワークの側面を包含するなか、フィットネスの型にはまらずにい続けるヨガの他の側面を見ていく価値があるのです。実のところ、過去の身体的ヨガの言葉遣いの多くは、活力(プラナ)と静けさ(ニスカラ)にまつわるものでした。この両者の組み合わせが、偉大な瞑想状態をもたらすのです。このワークショップでは、浄化のテクニック(シャットカルマ)、ポーズ(アサナ)、身体の封(ムドラ)、呼吸法(プラナヤマ)、が瞑想を身近なものにするために組み合わせることが可能であることをみていきます。今日の調査結果では、瞑想による数多くの心身の便益を手に入れることができることが明らかにされており、正しく組み合わされれば、これらの便益を生かすには身体的ヨガのテクニックが最も効果的であると言われているのです。
このワークショップは、ある程度基本的なヨガポーズを練習する経験があり、健康状態が悪くない人に適しています。