YogaJayaで練習された方であれば、講師がクラスをとおして生徒を大いに助けていることをご存知でしょう。また、練習で何に着目するといいか、どのクラスを受講するのがいいかなど、アドバイスすることもあるでしょう。
見慣れていない生徒がクラスに参加してきた場合、以下の要素を確認しながら練習履歴を把握するのです。
- YogaJayaでの練習期間
- 練習しているモジュール(Foundation / Elements / Strategy / Integrate)と頻度
- 練習頻度全般(毎日、毎週、毎月)
これらの情報とクラスでの気づきをもとに講師のアドバイスが形づくられるのです。
とはいえ、クラス中に生徒ひとりひとりと広範囲にわたって対話する時間には限りがあるため、2019年度の練習パターン統計をもとに全般的な練習アドバイスを提供できればと思います。
練習目的
アドバイスというものは、その人の目標や目的に合致したとき始めて価値をもつものです。このような観点から、個々の生徒が目指していることを理解するということは とても大切なことだと思っています。
- 我々のアンケートによると、YogaJayaに訪れる新規生徒の82%は主な目的として「体と身体能力に取り組みたい(強度/柔軟性/可動生など)」を選択しています
- ストレス解消を求めているのは69%
- 事での生産性/パフォーマンスを向上させたいのは35%
これらはすべてBaseworks Practiceをとおして実現可能であると同時に、最良の結果を手に入れるには、練習をとおし すべてのBaseworksモジュール(Foundation、Elements、Strategy、Integrate)をバランスよく受講されることをお勧めします。すなわち、循環型練習の原則を取り入れるということです。
循環型練習の原則は極めて有益です。練習の重要な要素をすべてクラスに組み込む場合、クラス時間は最低でも2-3時間程度になるでしょう。60-90分のクラスですら「長い」と感じる人もいるなかで、日々の練習に3時間クラスを組み込むのは非現実的かもしれません。
この対策として、Baseworks Practiceには4モジュールあり、それぞれ異なる学習目標があるのです。例えば、他のモジュールと比較して、Foundationは背骨の動きの意識と操作、股関節と脚の脊椎反射に着目します。Elementsは上半身の強度、活性化状態を全身に巡らせ、骨盤-脚 と 肋骨-腕 の相互作用に重点を置くのです。Strategyは「片側だけの対称性」と動きの流動性に重点を置いています。IntegrateはBaseworks Practiceで導入される動きの要素を滑らかで流動的に「統合/一体化」していくのです。したがって、いくつかのモジュールを抜かすことで、練習の重要な側面に取り組む機会を逃してしまうのです。
ここでは2019年度の生徒練習データ分析と、練習パターンを元に一般的ガイドラインを共有できればと。
ご自身の練習パターンに合致するものがあれば、一般的ガイドラインをアドバイスとして取り入れてみてもいいでしょう。より詳しい情報が必要な場合はメールでお気軽にお問い合わせください。
2019年度 練習パターン
注記:Foundation, Elements, Strategyモジュールのデータのみが2019年度の分析対象となっています。
生徒の80%は以下の基本的 練習パターンに分類されます:
- 11%:循環型練習の原則を取り入れ、バランスよく すべてのモジュールを練習
- 14%:Foundationを主に練習
- 18%:Elementsを主に練習
- 33%:FoundationとElementsを練習するが、Strategyは練習しない
- 4%:Strategyを主に練習
これらの練習パターンをもとに作成した一般的ガイドラインとおし、Baseworksの練習体験から最大限を手に入れることができる以下 練習アドバイスをご参照ください。
練習パターンをもとにしたガイドライン
練習パターン: バランスよい
詳細: バランスよく すべてのモジュールを練習
練習アドバイス:
循環型練習の原則を実践されています。この調子で練習を続けられてください。
練習パターン: 主にFoundation
詳細: Foundationのみ、もしくはFoundationを主に練習
練習アドバイス:
- Elementsを体験したことがなければ、是非試してみましょう。
- Elementsが難しいと思わないように。Headstandなどのチャレンジングなフォルムに必要な上半身の強度が十分でない場合は、Dolphin Dog Leg Raiseなどの簡単なバリエーションに取り組んでみましょう。継続性と一貫性をとおし、バランスを手に入れることができるようになるはずです。
- Elementsクラス後、疲れを感じるようであれば、次回は激しさを調整/加減してみましょう。回数や可動域の深さよりも、意識と質を保つことの方が大切なのです。自然呼吸しているかを確認するように。
- 十分な強度がないと感じるようであれば、「肩を引き下げる」や「前腕を前、下に押し下げる」といった合図に意識を向けるように。Baseworksでは、これらの動きをとおし活性化状態を全身に巡らせ、強度とスタミナを着実に育むのです。
- 各モジュール練習で用いられる動きの詳細を分解するFoundationとElementsのMaster Classを受講してみましょう。
- Elementsモジュールのチャレンジングな側面に取り組む方法を段階的に分解するElementsへの橋渡しコースを受講してみましょう。
練習パターン: 主にElements
詳細: Elementsのみ練習、もしくはFoundationやStrategyを数回 試したがElementsを主に練習
練習アドバイス:
- Baseworksは階層的な練習ではなく、むしろ循環的に取り組まれるものとして設計されているということを考慮してみてください。Elementsを受ける十分な強度とスタミナはあるけれど、Strategyは難しすぎで、Foundationは退屈だと思っているからといって、Elementsしか練習できないと思わないように。
- 基本的な動きの力学に働きかけながら、動きの操作と質感を高めていくFoundationをもっと受講してみましょう。身体意識の向上はElementsとStrategyにおいて極めて役立ちます。
- 時折Strategyを試してみましょう。Strategyクラス後、疲れを感じるようであれば、激しさを加減してみましょう。全努力の30-40%のみを使って練習することで、自然呼吸を保ちながらフォルムに集中するように。また、FoundationとElementsで練習しているバリエーションを使うことで練習を調整できるということも忘れずに。
- Foundation Master Classを受講してみましょう。Foundationモジュールの深みと、Foundationの練習を続けることで どれほど身体について学ぶことができるかに驚かされるでしょう。
- Strategyモジュールの動きの流動性と継続性を段階的に分解し、エネルギー度に合わせ練習を調整する方法への理解を深めるStrategyへの橋渡しコースを受講してみましょう。
練習パターン: FOUNDATIONとELEMENTS
詳細: FoundationとElementsをバランスよく練習するが、Strategyを試したことがない、もしくはStrategyを数回 試したがFoundationとElementsを主に練習
練習アドバイス:
- Strategyへの橋渡しコースを受講してみましょう。チャレンジを感じる動きは どれであろうと、その前提条件となる動きが必ずFoundationとElementsにあり、すでに練習しているものなのです。Strategyモジュールは自分の身体の声に耳を傾け尊重する方法を学ぶ素晴らしいツールなのです。Strategyクラス後、疲れを感じないのは、強度だけでなく、練習の取り組み方に左右されるのです。
- 全努力の30-40%のみを使って練習することを習慣づけながら時折Strategyを試してみましょう。すぐ練習に慣れ親しむことができるようになるはずです。
練習パターン: 主にStrategy
詳細: Strategyを主に練習
練習アドバイス:
- Foundation Master Classを受講してみましょう。Foundationモジュールの深みと、Foundationの練習を続けることで どれほど身体について学ぶことができるかに驚かされるでしょう。
- StrategyとIntegrateを練習するためのスタミナは十分にあるけれど、FoundationとElementsは細かすぎて苦手という人もいるでしょう。そのとおり、と思うようであれば、これらの細かな指示の一つ一つが身体にどのような違いをもたらすかを、時間をかけながら体感してみてください。Baseworksの動きのパターンを応用することで、どのような違いがうまれるのかを感じ取ってみましょう。
結論
一貫した指導技法をもつ一般公開クラスは、練習を始めるのに最適な学習形式でしょう。運動能力、継続性と一貫性の構築は絶対不可欠なものであり、一般公開クラスはこの基盤を提供するのです。
とはいえ、一般公開クラスには講師が意図するほど十分な指示をすべて提供できないかもしれないという一種の限界もあるのです。ときには、なぜ、どのような理由で動きを行っているか、という洞察が役立つこともあるでしょう。このような観点から、Master Classという拡張クラス形式と、橋渡しコースのコンパクトなコース形式があるのです。
もちろん、さらに深く学びたい方々にはティーチャートレーニングコースも提供しています。応用実践をとおし、本当の意味での理解を手に入れることができるのです。教えるという場は、練習者を観察し学ぶ機会でもあり、自分自身の身体についての貴重な学びの源なのです。
Baseworksの練習を満喫されているのであれば、ご自身の練習と学びにプログラムを活用されてください!